料理の種類とビールとは

基本の4種類

ワインや日本酒みたいにビールにも種類がります。

代表的な種類が4つをあり、料理にあったビールを選ぶことが、上手なビール・ペアリングのポイントになります。

わかりやすく日本でよく飲まれている馴染みの4種類のビールを解説します。

●ピルスナー

苦味が効いており、色は薄い黄色。チェコのピルゼンが発祥のビールです。「アサヒスーパードライ」、「サッポロ黒ラベル」など、日本で一番よく飲まれている種類のビールになります。

淡色の下面発酵ビールであり、明るい黄金色でホップの爽やかな苦味が特徴です。アルコール度数は4~5%の製品が多いです。

ピルスナーは、世界で最も普及しているビアスタイルで、日本の大半の淡色ビールもこのタイプに属します。日本国内で流通しているビールの約99%がピルスナーに分類されます。

●ペールエール

程よい苦味に華やかな香りがするビール。色は金色〜銅色。ペールエールの発祥地はイギリスです。日本では「よなよなエール」「プレミアムモルツ『香る』エール」などは人気があります。

●スタウト

非常に味が濃く、苦味も酸味もあるビール。スタウトの発祥はアイルランド。色は黒ビールと言われる程真っ黒です。日本でよく知られているのは「ギネスビール」です。

●IPA (インディアン・ペール・エール)

苦味が強いビールで、ペールエールの一種です。産地はイギリス。色味は銅色〜琥珀色があり、箕面ビール「W-IPA」「インドの青鬼」などがこの種類になります。

ビールと料理①

日本では世界中のビールを味わうことができますが、皆さんは料理によって変えるというよりは、自分の好きなビールを飲んでからその後に料理に合わせたお酒に変えるという方が多いのではないでしょうか。

ワインなどと同じでビールを飲む時は、その料理と一緒に合わせてみるのがおすすめです。

あっさりして軽めのアジア系のビールにはアジアン料理、重めのドイツビールにはドイツ料理を合わせるなど、ビールの産地国の料理を合わせれば、間違いなく相性抜群のペアリングになります。

ビールと料理②

爽やかなビールには酸味のある料理、フルーツの風味のビールには甘いデザートなど、似た風味を合わせるのがおすすめ。

一方で、酸味&甘味、苦味&甘味など、相反する味を組み合わせると、味を引き立たせ合うので絶妙な味わいを堪能できるでしょう。

●「苦味」のあるビールと「濃い味」のハーモニー

ビールの味の主張が強く、苦味が効いているIPAによく合うのが、濃い味の料理。味のしっかりした赤身肉や、醤油ベースの料理とのペアリングは特に相性が良いでしょう。魚を合わせたい場合は、カツオなどの味のしっかりとした食材を使った料理と合わせるとビールの苦味を美味しく引き立ててくれます。

●「フルーティー&柑橘系」は「酸味」と相性良し

女性でも飲みやすい軽い口当たりのペールエールは、苦味とフルーティーな柑橘風味の調和がとれているので、酸味が効いた薄味の料理と相性が抜群。和食ではお寿司やしめ鯖など酸味の効いた料理、洋食では白身魚のカルパッチョなどとのペアリングが最適。

ビールと料理③

ビールの色は、モルト(麦芽)のロースト(焙煎)の度合いで変わります。ビールの色と料理の色を合わせると、バランスがよいペアリングができます。たとえば、コクのある濃い色をしたスタウトには、ビーフシチューなど味のこっくりしたものが相性良く、ペールエールなど薄い色をしたものは、水炊きなどのあっさりとした和食との相性が良いのです。

●「深い色」の料理には「濃い茶色」ビールを

味噌や醤油を使ったこっくりした深い色味の料理に合うのは、濃い色合いのスタウト。ビーフシチューなどの洋食系だけでなく、生姜焼き、味噌焼きした肉、豚の角煮など和食の家庭料理に合わせるのもおすすめ。ピルスナーを合わせる人は多いかもしれませんが、スタウトと合わせるといつもと一味違った風味を楽しめます!

●「あっさり味」の料理には「薄い黄色系」ビールを

水炊きやお浸し、だし煮のようなあっさりと和食にとても相性の良いビールは、ペールエール。ビールが苦手な方でも比較的に飲みやすいペールエールは、ライトボディなほど良いホップの香りがします。薄い色をしたビールと、薄味の和食とはベストマッチ。洋食ならば、鶏肉のレモンソテーなど、薄い色味で酸味のある味わいの料理がぴったりです。

「ビール・ペアリング」を楽しもう!

と意識するだけで、今までのビールの飲み方の幅がぐんと広がります。

同じビールが料理によってどう味わいを変化させるのか、そのマッチングを味わうのが「ビール・ペアリング」の醍醐味。

ビールの味わいが一段と良くなる料理との組み合わせ、ぜひ発見してみてください。

日本の定番ビールはピルスナーですが、ぜひペールエールやスタウト、IPAなど、普段あまり口にしたことがないビールにもチャレンジを!そしてまずはここで紹介した3つのペアリング方法を試してみてくださいね。

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